不確定日誌

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3月の不確定日誌

越境

3月19日

イギリスとフランスとを結ぶ、英仏海峡トンネル。

今月7日頃から、トンネルを通るフランスからイギリスへの貨物列車の運行が、一部ストップしていました(BBC)。(今も?)

同日、フランスのFrethun駅に200人以上の不法移民が侵入(BBC)したため。

イギリスのEWS(列車貨物会社)は、フランス政府などに(駅周辺の)警備を強化するように要求。

以前から、貨物列車でイギリスへ(Gurdian)行く不法移民は問題になっていたらしいです。

越境。
線路沿い、金網を越えて走るの図。テレビに金網越えてる人が映ってました。

もう一つのコンゴ

3月14日

コンゴ民主共和国(Dem. Rep. of Congo)出身の秘書さんがニュースで話題になっています。その西隣の、コンゴ共和国(Rep. of Congo)について。

元はフランスの植民地。

1997年から全面的な市民戦争に突入。地下資源(石油)をめぐる争いでもある。

1999年末、アンゴラの支援を受ける政府軍に、民兵が圧倒され停戦合意へ(ここまで外務省BBCより)。

2002年、総選挙。途中経過では、軍事的支配者Sassou Nguesso氏が一人勝ちの模様(BBC)。対立候補側は、選挙を不正としてボイコットを呼び掛けている。

最終結果は来週水曜の予定。

poika はフィンランド語の「男の子」。

解放の虎

3月10日

インドのすぐ南の島、スリランカ。島の中央部では茶の栽培が盛んです(スリランカ探訪)。

この島の北部を支配するタミール人の組織LTTEと、スリランカ政府(大使館)との内戦。去年末からは停戦が実現しています(BBC,外務省)。

停戦の間も、LTTEによる徴兵活動(BBC)はつづいています。そして数多くの地雷(BBC)。ノルウェーが双方の和解のために活動していますが、 平穏な生活への道は遠そうです。

「娘も気に入ったらしいぞ。ガンバレ!」

「娘も結婚したいらしいぞ。ガンバレ!」

「早くプロポーズをしろよ。ガンバレ!」

解放の虎のおかげで結婚し損ねた(?)日本人もいるようです。

スリランカの子供たち。薪はこび(BBC)。
  • 闇黒日記戰時下 だそうです。停戦すべきかどうかは、戦いによって得るものと失うものとのバランスで決められるでしょう。
  • 書き忘れました。LTTE=解放の虎です。The Liberation Tigers of Tamil Eelam. (3月11日)
  • ふれれさんの日記が素敵です。(3月11日)

もう一つの戦争

3月7日

米国は鉄の輸入に、3月20日から最大で30パーセントの関税をかけることを決定。これに対してEUはいち早く、WTOへの提訴を言明。日本や韓国も提訴を検討中。

このページでは、これまで世界の紛争を見てきました。その内戦や紛争状態から脱した国は、また、この件のような世界経済の戦争へと仲間入りするわけです。

日本国内に目を向けると。ホームレスの人々の死者は、毎年数百人に上ると推測されます国境なき医師団日本、国内プロジェクト/野宿者支援)。

武器による戦争や紛争から難民が生まれます。これらのホームレスの人たちは、経済の戦争から生まれた一種の難民かと思います。

「イソベリ」 は フィンランド語の「兄」

争いのない世界とそうではない世界とそのあいだの世界

3月5日

ご紹介ありがとうございます。

現在の日本はとりあえず、貧困がなく治安が良好かと思います。

しかしそうではない地域が世界にはたくさんあることは、このページでご紹介してきた通りです。

イスラエルとパレスチナでは、ほぼ毎日テロや軍事行動で死者が出ています(asahi.com)。どうしたらこの状態が解消できるかは見当が付きません。

先月終わりからインドでは、子供や女性もガソリンをかけられ焼き殺されるような事態が続いていました(BBC)。この事態の沈静化のためにインド軍が出動しています。

で、ご意見をいただいた、アフリカ西部の難民キャンプですが。直接の命の危険はなさそうです。しかし食料を得るために子供が性交を余儀なくされると言う状況です。この状態を解消するには、まず難民キャンプスタッフの質の向上、最終的にはキャンプに頼らず生活できる豊かさが必要です。

てことで、貧困がなくなれば問題が解消すると言う発想になりました。

この難民キャンプの件に関して、日本UNHCRのページに報告が載っています。事態の解決は当面、UNHCR頼みになるかと思います。

UNHCRの寄付のページ。インターネットバンキングでも募金できます(あたりまえ?)。海外なので手数料はかさみますが。日本CHR協会のほうは、郵便振替になってます。

勘違いしてますよー路線

宗教と治安

3月3日

2月27日の列車放火から始まったインドでの宗教対立による暴動。これまでに485人の死者が出ています(Yomiuri On-Line)。

この暴動の元は、ヒンズー教徒とイスラム教徒の、寺院建設を巡る長年の対立(Yomiuri On-Line)です。

住宅や商店への暴動で、生きながらにして焼き殺された人多数(BBC)。現在、暴動の鎮圧に軍が動員されています。

暴動や商店の略奪に、一時なすすべのなかった警察官。写真:BBC, CNN

救いの手は汚れた手

3月1日

援助スタッフ、難民キャンプの少女虐待容疑 BBC報道』(つきねこさん経由、asahi.com)

リベリア、シエラレオネ、ギニアの三か国(西アフリカ。2月13日参照)での聞き取り調査で、 性的虐待が判明。『名指しされた相手はUNHCRを含む40以上の支援団体に属する67人(asahi.com)』。大半が現地人スタッフだそうです。

このような事態が起きている要因としてBBCの元記事では、現地スタッフの規則(?)がないこと、外国人スタッフの不在、女性スタッフの不足などをあげています。

しかし、最大の要因は貧困です。雪で補給が滞っているアフガニスタンの北部でも、子供を売って食料を買う(BBC)といった実体が報道されています。

asahi.comの記事見出しは「性的虐待」から、表現をやわらげるために「性的」が省略されたのでしょう。>つきねこさん


uninenは、フィンランド語で「ねむい」。