イギリスとフランスとを結ぶ、英仏海峡トンネル。
今月7日頃から、トンネルを通るフランスからイギリスへの貨物列車の運行が、一部ストップしていました(BBC)。(今も?)
同日、フランスのFrethun駅に200人以上の不法移民が侵入(BBC)したため。
イギリスのEWS(列車貨物会社)は、フランス政府などに(駅周辺の)警備を強化するように要求。
以前から、貨物列車でイギリスへ(Gurdian)行く不法移民は問題になっていたらしいです。
米国は鉄の輸入に、3月20日から最大で30パーセントの関税をかけることを決定。これに対してEUはいち早く、WTOへの提訴を言明。日本や韓国も提訴を検討中。
このページでは、これまで世界の紛争を見てきました。その内戦や紛争状態から脱した国は、また、この件のような世界経済の戦争へと仲間入りするわけです。
日本国内に目を向けると。ホームレスの人々の死者は、毎年数百人に上ると推測されます
(国境なき医師団日本、国内プロジェクト/野宿者支援)。
武器による戦争や紛争から難民が生まれます。これらのホームレスの人たちは、経済の戦争から生まれた一種の難民かと思います。
ご紹介ありがとうございます。
現在の日本はとりあえず、貧困がなく治安が良好かと思います。
しかしそうではない地域が世界にはたくさんあることは、このページでご紹介してきた通りです。
イスラエルとパレスチナでは、ほぼ毎日テロや軍事行動で死者が出ています(asahi.com)。どうしたらこの状態が解消できるかは見当が付きません。
先月終わりからインドでは、子供や女性もガソリンをかけられ焼き殺されるような事態が続いていました(BBC)。この事態の沈静化のためにインド軍が出動しています。
で、ご意見をいただいた、アフリカ西部の難民キャンプですが。直接の命の危険はなさそうです。しかし食料を得るために子供が性交を余儀なくされると言う状況です。この状態を解消するには、まず難民キャンプスタッフの質の向上、最終的にはキャンプに頼らず生活できる豊かさが必要です。
てことで、貧困がなくなれば問題が解消すると言う発想になりました。
この難民キャンプの件に関して、日本UNHCRのページに報告が載っています。事態の解決は当面、UNHCR頼みになるかと思います。
UNHCRの寄付のページ。インターネットバンキングでも募金できます(あたりまえ?)。海外なので手数料はかさみますが。日本CHR協会のほうは、郵便振替になってます。
2月27日の列車放火から始まったインドでの宗教対立による暴動。これまでに485人の死者が出ています(Yomiuri On-Line)。
この暴動の元は、ヒンズー教徒とイスラム教徒の、寺院建設を巡る長年の対立(Yomiuri On-Line)です。
住宅や商店への暴動で、生きながらにして焼き殺された人多数(BBC)。現在、暴動の鎮圧に軍が動員されています。
『援助スタッフ、難民キャンプの少女虐待容疑 BBC報道』(つきねこさん経由、asahi.com)
リベリア、シエラレオネ、ギニアの三か国(西アフリカ。2月13日参照)での聞き取り調査で、
性的虐待が判明。『名指しされた相手はUNHCRを含む40以上の支援団体に属する67人
(asahi.com)』。大半が現地人スタッフだそうです。
このような事態が起きている要因としてBBCの元記事では、現地スタッフの規則(?)がないこと、外国人スタッフの不在、女性スタッフの不足などをあげています。
しかし、最大の要因は貧困です。雪で補給が滞っているアフガニスタンの北部でも、子供を売って食料を買う(BBC)といった実体が報道されています。
asahi.comの記事見出しは「性的虐待」から、表現をやわらげるために「性的」が省略されたのでしょう。>つきねこさん